カスピ海ヨーグルトを作るときの温度って何℃がいいの?
ヨーグルトメーカーみたいな機械って必要なのかしら?
カスピ海ヨーグルトはふつうのヨーグルトと違って低い温度で大丈夫なんだ
だから、室温でも美味しく作れるよ!
こんにちは、しまひろです。ご訪問ありがとうございます。
この記事では ①カスピ海ヨーグルトを作るときの温度について ②ヨーグルトってどうしてかたまるの? を解説します。
筆者宅はカスピ海ヨーグルトを作り続けて20年ちかく(半分以上は妻がお世話してくれますが・・・)の大ベテラン!
ヨーグルトメーカーは使わず、室温で作り続けていますが、元気に増え続けています。
無限の「カスピ海ヨーグルト」。継ぎ足し続けてそろそろ20年!
カスピ海ヨーグルトのタネ菌に負けないように頑張っています!(ぜったい負けてる(笑))
復習:カスピ海ヨーグルトとは
Wikipediaより引用
京都大学名誉教授の家森幸男さんが、1986年、疫学研究の際に旧ソ連の「カスピ海」と「黒海」に挟まれた長寿地域として知られている「コーカサス地方」から持ち帰った種を、自宅で増やし食べていました。
それを「粘り気のある面白いヨーグルト」として知人に分けたことから、人づてに広まったと言われています。牛乳から手軽に作りやすいことと、一般的なヨーグルトに比べて酸味がおだやかなことが人気となった理由とされています。
タネ菌の入手方法
いちばん安いのは、すでに作っている方からヨーグルトのタネ菌を分けてもらうこと。我が家のヨーグルトのルーツもお友達からでした。
近くに持っている知り合いがいないという方も、できあがったヨーグルトも販売しているフジッコから、タネ菌も販売されています。
スーパー、ドラッグストアなどでも取り扱っているようですが、我が家の近所のオーケーストアでは見つかりませんでした(汗)
わたしは牛乳だとおなかにきちゃって・・・。
豆乳で作れるヨーグルトもあるよ!
牛乳が体に合わない方には「豆乳」でもヨーグルトが作れます。カスピ海ヨーグルトではありませんが、長寿で知られるロシアのコーカサス地方で、2,000年前から飲まれている「ケフィア」という乳製品です。
こちらもタネ菌が購入できますので、合わせてご紹介しておきます。ケフィアヨーグルトは、カスピ海ヨーグルトと違ってとろみがありませんが、ふわっとした食感ですよ。
カスピ海ヨーグルトを増やすための最適温度(℃)は20~30℃
温度が37℃〜42℃くらいの温度で良く増える市販ヨーグルトの多くの菌とは違い、カスピ海ヨーグルトの菌は20℃〜30℃で良く増えます。ちょうど人間の生活空間の温度に近いので、筆者宅ではリビングに置いています。
低い温度ではあまり増えませんが、高すぎても菌が死んでしまって増えないことがあります。不在にする時間が多く、室内温度の変動が大きくて心配なとき、ヨーグルトメーカーに頼るのも一つの方法です。
カスピ海ヨーグルトの正体
一般的なヨーグルトは、ブルガリア菌やビフィズス菌などがありますが、カスピ海ヨーグルトの正体は、主に「クレモリス菌」(学名ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス)という乳酸菌です
ヨーグルトはどうしてかたまるの?
ヨーグルトは、乳酸菌という微生物が、牛乳に含まれる糖分を分解し発酵させることによってできます
乳酸菌が発酵すると、「乳酸」という酸性の物質ができます。この「乳酸」のおかげでヨーグルトに酸味が生まれます
また、牛乳には「タンパク質」が含まれています。「タンパク質」は酸性になると固まる性質があります。
ヨーグルトは乳酸菌が発酵するときにできる「乳酸」と牛乳に含まれる「タンパク質」が結びついて酸性になり、固まるのです。
この仕組みは、普通のヨーグルトも、カスピ海ヨーグルトも同じです。
カスピ海ヨーグルトとふつうのヨーグルトとの違い
カスピ海ヨーグルトの「クレモリス菌」は、乳酸を作ると同時に、多糖体の粘性物質を作り、菌の周辺に放出します。これこそカスピ海ヨーグルトの粘り気の正体!
そのため普通のヨーグルトよりもとろ~っとするのです。
カスピ海ヨーグルトの独特の「とろみ」は「乳酸菌が作る食物繊維」ともいわれる専門家もいらっしゃいます。
ヨーグルトの底力 乳酸菌がつくる“食物繊維”に脚光 より引用
「乳酸菌が産生する菌体外多糖(Extracellular Polysaccharide)でEPSと略される。EPSは腸管免疫を刺激したり、腸内細菌叢に働きかけ、有用な乳酸菌やビフィズス菌を増やす機能、いわゆるプレバイオティクスの性質を持つ可能性がある。また、少量のEPSでも強い粘性を生み出せる。EPSにリン酸基が多く含まれれば、乳たんぱく質やホエイタンパク質と構造体をつくって粘りを出すから」と、東北大学大学院農学研究科の斎藤忠夫教授。
EPSは単糖が集まったものだが、消化吸収されやすいショ糖類やデンプンと違って難消化性のため、小腸で酵素分解されず大腸まで行く。つまり、食物繊維のように働くのだ。
斎藤教授は「EPSを“乳酸菌がつくる食物繊維”と呼んでもいいのでは」という。
まとめ
2.乳酸菌「クレモリス菌」がカスピ海ヨーグルトの正体
3.「クレモリス菌」が乳酸と同時に作る「多糖質の粘性物質」が、カスピ海ヨーグルト独特のとろみを出す
普段生活しているリビングの温度で大丈夫そうね!
夏と冬で出来上がる時間が違うから、そこだけ気を付けて!
目安として夏は半日~1日、冬場は1日~2日くらい。
固まったら冷蔵庫に保管するようにしてね
やっぱりヨーグルトメーカー考えようかな・・・。
健康によくお財布にもやさしい「カスピ海ヨーグルト生活」をはじめませんか!
無限の「カスピ海ヨーグルト」。継ぎ足し続けてそろそろ20年!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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