カスピ海ヨーグルトの表面にクリーム色っぽいプツプツがあるんだけど・・・。
腐っちゃったのかな~(泣)
まずこれを確認してみて!
食べられるかもしれないよ
暖かくなってくると、カスピ海ヨーグルトが固まるのが速くなります。ついリビングに出しっぱなしで「表面が黄色くなってしまった・・・。」というかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家でもよくありますが、黄色くなった表面を取り除いて何もなかったかのように食べ続けています(;^ω^)。
黄色くなってしまった部分はかなり酸味がありますので、美味しくないです。
この記事では、カスピ海ヨーグルトにクリーム色や黄色いプツプツや膜ができてしまった時の対処方法を解説します
カスピ海ヨーグルトの表面にクリーム色~黄色いプツプツや膜がある?
カスピ海ヨーグルトを作っていて、表面に黄色い膜のような、プチプチしたものができているときがあります。
食べても大丈夫なのでしょうか?
以下の場合は雑菌が混入したおそれがありますので、食べずに処分してください
1.味がおかしい
2.臭いがおかしい
「カスピ海ヨーグルト」に含まれる菌のうち、アセトバクター菌(酢酸菌)は酸素を好み、牛乳の表面に集まる性質があります。この菌が集まった部分は、薄いクリーム色~黄色をしていることがあります。上記1、2に該当しない場合は問題ありません。
最初は気になりましたが、特にニオイもしないし、少し食べてみても変な味はしません。表面をすくうとその下はきれいな白いヨーグルトです。
2枚目の写真は、夏場に2日間外に出しっぱなしで忘れていたときのものです。
ちょっとニオイがきつく、酸味が強い感じがしましたので、表面だけすくって廃棄しました。中の白い部分を次回のタネにしましたが、元気にきれいなヨーグルトに育っています。
カスピ海ヨーグルトを構成している菌の性質
カスピ海ヨーグルトには2種類の乳酸菌と1種類の乳酸菌ではない菌が含まれています。
乳酸菌
ヨーグルトを作る主役は、クレモリス菌(ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス)という乳酸球菌で、乳酸を作ると同時に、多糖体の粘性物質(EPS)を作り、菌の周囲に放出します。このEPSこそ、カスピ海ヨーグルトの独特の粘り気(トロっとする感じ)の正体なのです。
ライフコラムヒット総研の視点 より引用
「乳酸菌が産生する菌体外多糖(Extracellular Polysaccharide)でEPSと略される。EPSは腸管免疫を刺激したり、腸内細菌叢に働きかけ、有用な乳酸菌やビフィズス菌を増やす機能、いわゆるプレバイオティクスの性質を持つ可能性がある。また、少量のEPSでも強い粘性を生み出せる。EPSにリン酸基が多く含まれれば、乳たんぱく質やホエイタンパク質と構造体をつくって粘りを出すから」と、東北大学大学院農学研究科の斎藤忠夫教授。
EPSは単糖が集まったものだが、消化吸収されやすいショ糖類やデンプンと違って難消化性のため、小腸で酵素分解されず大腸まで行く。つまり、食物繊維のように働くのだ。
もう一つの乳酸菌はリューコノストック菌といい、クレモリス菌に比べて含まれる量は少なく、乳酸を分解する能力は小さいですが、ヨーグルトの風味に影響を与えていると考えられています。
乳酸菌でない菌
最後の菌は「グルコノバクター桿菌」といい、乳酸菌でないので乳酸を作ることはできませんが、乳酸菌の増殖や、粘性物質の生産を助ける環境を作ります。この菌は「好気性」で酸素がないと増えることができません。
カスピ海ヨーグルトの表面にクリーム色~黄色っぽい膜ができてしまったのは、このグルコノバスター桿菌の集まったものです。「好気性」のため酸素がたくさんもらえる表面に集まる性質があるんです。
カスピ海ヨーグルトはこれら3種類の菌がうまくバランスを保ち、それぞれが増えやすいように協力し合っているようです。
まとめ
カスピ海ヨーグルトの表面にクリーム色の膜ができた場合、臭い、味に問題が無ければ(要注意!)、グルコノバクター桿菌が集まったものです。
もともとカスピ海ヨーグルトに含まれている菌なので、食べても大丈夫です
次のヨーグルトを作るときは、表面の部分はさけて、中の白い部分をタネにしましょう。
いやな臭いもしないし、変な味もしないから大丈夫そうだわ
下のほうは真っ白でキレイ!
カスピ海ヨーグルトっていくつかの菌がタッグを組んでいるんだね
今日も自然に感謝していただきましょう!
カスピ海ヨーグルトライフ始めませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
無限の「カスピ海ヨーグルト」。継ぎ足し続けてそろそろ20年!
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