雨の日や時間が遅くなったりすると、ランニングをするか迷いますよね。
24時間やっているジムもありますが、外に出ること自体が億劫になります。。。
意を決してジムに行っても、トレッドミルが混雑していると順番待ちや時間制限があったり。
そんな悩みを解決する、「Mobvoi HOME トレッドミルSE」を、梅雨に先駆けて使ってみました!
- 天気や時間に左右されずにトレーニングできる
- ウォーキング、ランニングどちらでもOK
- ウェアに気を使わなくていい
その結果、自分の生活リズムに合わせてトレーニング時間を決められるようになり、時間の使い方の効率が上がりました。いまどきの言葉だと「タイパが良くなった」とでもいうのでしょうか。
シンプルな機能のおかげでコンパクトサイズ、さらにスマートウォッチと組み合わせれば、ジムの高級マシン並みのデータを得ることができます。
今回、提携先より本品をご提供いただきました。ジョギングが趣味のシニアランナーが「Mobvoi HOME トレッドミルSE」を約3週間にわたって使用した実体験をもとにレビューしていきます。
Mobvoiとは?
Mobvoiは、AIGC(AI生成コンテンツ)と音声対話を主力とする中国のAI企業です。
2024年、香港証券取引所で中国のAIGC業界初の上場企業となる見込みです。
米Googleも出資し、大口顧客は独フォルクスワーゲン(VW)社、車載向け音声対話ソリューションなどを提供しています。
一般向け商品として、スマートウォッチやイヤフォン、トレッドミルなどを販売しています。
Mobvoi HOME トレッドミルSEの設置
本体重量が25kgあるので、箱から出すのが少し大変でした。女性の方ですと、二人で作業したほうが安心です。
組み立て自体は簡単です。ベルトが回る本体は出来上がった状態なので、コンソールマストを持ちあげて、部品を取り付ける作業になります。
50代男性の私は、あまり苦労せずに一人で開梱、組み立てが完了しました。
開梱
中身の重量が25kgあるので、設置場所までは二人以上で運ぶのがおススメです。
- 段ボールにかかっているバンドを切る
- 段ボールのフタを取り外す
- 片方の発泡スチロールを取り除き、横にずらして本体を引き出す
- ビニールを取り除く
注意)段ボールや発泡スチロールなどの梱包材は、できるだけ壊さずに開梱し、動作確認するまでは捨てないでください。
商品が初期不良の場合など、返送しなければならない時に梱包材を使用するためです。
同梱品
- 取扱説明書
- タブレットホルダ
- 電源コード
- リモコン
- 部品パッケージ
- ハンドル(左右)
同梱品はこれだけです。部品パッケージに細かい部品がまとまっています。
ベルトの内側に塗布するメンテナンス用のオイルも入っていました。
組み立て
- コンソールマストの付け根にある折りたたみハンドルを起こす
- コンソールマストを持ち上げ、折りたたみハンドルを閉じる
- タブレットホルダ―を取り付ける
- 安全クリップを取り付ける → この磁石が外れると本体が停止する安全装置
- ハンドルを取り付ける(左右)
トレッドミルの後方には、安全のために1m×2mのスペースを確保するように取説に書かれています。
以上で完成です!お疲れ様でした。
設置に関して
筆者が感じた点をご紹介します。
床との接地部分は、直径28mmのゴム足4本です。そこに本体重量25kgと走っている人間の体重がかかります。床の材質によってはへこみやキズなどに注意したほうが良いかと思います。
筆者宅の設置場所はフローリングですが、負荷を分散するために本体と床との間に木材をはさみました。たまたま家にあった、厚さ1.5cm、大きさ15cm×55cmのDIYの端材です。
取り扱い説明書にも記載がありますが、トレッドミル本体を、カーペット上には設置しないでください。通気性と冷却効率が低下してモーターの加熱が起こる可能性があるそうです。
また、トレッドミルの底面側はベルトがむきだしで回転しているため、布地などが絡まると危険だと感じました。
お子さんのおもちゃなど下部のスキマから入って巻き込まれないように、充分ご注意ください。
追記;防振ゴムは振動に効果!
設置して1か月過ぎましたが、amazonプライムデーで防振ゴムを購入しました!
広告には厚さ15mmと出ていましたが、4枚重ねて59mmと許容範囲です。
トレッドミルの下においても、自重ではほとんど沈みません。
板材よりもフローリングの床に対してグリップ力があり、4本の脚元にぴったり収まり、いい感じです。
実は板材の時、トレッドミルからはみ出していたので、つまずくと結構足が痛かったんです(サイズをカットすればいいんですが、笑)。
期待した音の低減なんですが、残念ながら小さくなった気がしません。。。
トレッドミルの使用時に発生している音が、主に靴がベルトをタップする音(下の方で説明しています)なので、足元に防振ゴムをいれてもあまり効果がなかったのではないかと考えています。
主効果である防振;床に伝わる振動は小さくなっています。そばに立っていると床から伝わってくる振動は小さくなりました。
副作用として、トレッドミル本体の揺れが大きくなりました。
着地をしたときの足側が沈むんです。着地の衝撃を防振ゴムが収縮して受け止めてくれている証拠です。
ちょっとトレッドミルが揺れているように感じてしまいますが、防振ゴムという性質上、仕方がないですね。
走っている分にはあまり気にならないですよ♪
Mobvoi HOMEトレッドミルSEの単独使用
電源コードをつないでスイッチをONにしたらすぐに使えます。本体だけでOK!
操作方法(本体ボタン)
操作ボタン
スタートボタンを押し、好きな速度になるまで加速ボタンを短く押します。0.5km/hずつ加速していきます。
加速ボタン、減速ボタンとも、短く押すと0.5km/hずつ増速/減速しますが、長押しすると速度変化が大きくなります。
終わりたいときは、一時停止ボタンかストップボタンを押します。操作はこれだけ!
時速3km、6kmの、ショートカットボタンが用意されています。
操作方法(リモコン)
- トレッドミルのセーフティロックを外す(動かないように)
- リモコンのスタート/ストップボタンを長押し
- トレッドミルから連続ビープ音が聞こえたらペアリング終了
- 最初に一度すればOK
操作方法は本体のボタンと同じです。
加速、減速ボタンは、短く押すと0.5km/hずつ増速/減速しますが、長押しすると速度変化が大きくなります。
ディスプレイ表示;自動切換え
ディスプレイは足元にあり、大きなセグメントで見やすく、上記内容を自動で順番に表示してくれます。
トレッドミル本体だけで上記情報が得られます。
Mobvoi HOMEトレッドミルSEとスマートウォッチの連携
スマートウォッチと連携すると、スマートウォッチのセンサーから得られた情報を合わせて取得できます。
同じMobvoi社のTicWatch Pro5 Enduroをペアリングしてみました。
Mobvoi TicWatch Pro5 Enduroとの連携
Mobvoi トレッドミルアプリをダウンロードする
スマートウォッチでPlay Storeを開き、「Mobvoi Treadmill」を検索し、インストールします。
ここで少し問題があります。TicWatch Pro5 Enduroは、最初に日本語でセットアップすると、アルファベットキーボードが表示されないのです。
日本語キーボードのまま英文アプリを検索するのはとても難しいので、ある対応をするとアルファベットキーボードが出るようになります。詳細はこちらの記事で説明していますので、参考にしてください。
>>TicWatch Pro 5 Enduroレビュー;HR(心拍数)カラー表示に感動! (標準設定だとアルファベット入力ができない)
Mobvoiアカウントにサインインする
「Mobvoi Treadmill アプリ」を開き、Mobvoiアカウントにサインインします。アカウントを持っていなければ、登録をしてください。
トレッドミルSE本体がBluetoothモードで電源が入っており、スマートウォッチのBluetoothが有効になっていることを確認します。
スマートウォッチで「Mobvoi Treadmill アプリ」を開き、「デバイス接続」を選択し、トレッドミルとスマートウォッチの間での自動ペアリングが成功したことを確認します。
基本的な使い方
ペアリングが成功すると、運動中にスマートウォッチの「Mobvoi Treadmillアプリ」画面から各情報にアクセスすることができます。
- 心拍数(BPM)
- 最大心拍数(BPM)
- 合計歩数
- ケイデンス(ステップ/分)
- ピークケイデンス(ステップ/分)
- 運動時間(時:分:秒)
- 速度(km/h)
- 積算距離(km)
- カロリー(kcal)
- ペース(分:秒/km)
- 運動レベル別時間
ランニング中にすべてを見るわけにはいきませんが、TicWatch Pro 5 Enduro は、運動レベルが色で確認できる機能がついているので、トレッドミルのペースを心拍数に合わせて調整できるのがありがたいです。
Mobvoi HOMEトレッドミルSE;音や振動の感想
一番気になるのは、音や振動はどうなの?ということではないでしょうか。
順番に検証します。
メーカー仕様
メーカーの公表値です。
ハイパワーモーターは60db以下の静音設計ということです。でも60dbって言われてもピンとこないですよね。
60dbというのは、普通に話しているときの音量、ミシンの音、または走行中の静かなクルマの中にいるときのイメージで良いかと思います。
真面目にいうと、デシベルとは音圧の大きさの単位です。その音の音圧が、基準音圧の何倍かという値の対数をとって20倍した数値です。
例えば音のエネルギーが2倍になると(おしゃべりな人が一人から二人になる)、3db増えます。10db増加した場合、音の強さは10倍になります。
とちぎの環境 より引用
たしかにモーターだけの音は、一番早く運転してもさほど気になる音量ではありませんでした。
他の部屋に移動してしまったら、ほとんど気にならないレベルです。
我が家で検証
我が家で検証した結果、モータ音は速度によっては気にならないレベルですが、足音(シューズが着地する音)はそれなりに聞こえる、という結論です。
我が家は戸建て住宅で、1Fに設置しました。
設置した部屋のドアを閉め、同じ1階の隣の部屋と、階段が吹き抜けになってつながっている2階リビングのテレビ前(テレビはON)で、感じる音レベルを表にしてみました(筆者個人の感想です)。
1階 隣の部屋 ドア閉め | 2階 テレビ前 | |
モータ音 6kmh | 〇 | ◎ |
モータ音 12kmh | 〇 | ◎ |
足音 | △ | 〇△ |
振動 | ◎ | ◎ |
モーター音はスピードを上げると大きくなるものの、どこにいてもさほど気になるレベルではありませんでした。
それに対して人が乗って走ると、シューズが着地するときの音の周波数がちょっと高め(タンタンタン・・・)で聞こえやすいように感じました。(妻に走ってもらったときの私の感想です)
振動はどこにいても気になりませんでした。
我が家は1F設置なので、階下にどれくらい影響があるかは検証できておりません。
建物の構造にもよるかと思いますが、防振マットを敷くことで音や振動モレを軽減することができます。探すとトレッドミル用と明記された防振クッションが販売されていますので、参考にどうぞ。
Mobvoi HOMEトレッドミルSEを使ってみてよかった点、イマイチの点
イマイチな点
タブレットスタンドが揺れる
タブレットスタンドにタブレットはおけますが、走ると揺れます。筆者は iPad mini を使っているのですが、気分が悪くなりそうで見ていられませんでした。。。
そこで楽器演奏で使う譜面立てを使いました。もともとギター用に所有していたのですが、トレッドミルと分離して動かないのでタブレットスタンドとしてもちょうどいいです!(安物で充分)。
ディスプレイが足元にあるので、目線を下に向けてみる必要がある
走っているときの視線はこんな感じです。
ディスプレイは大きいので見えますが、シニアランナーにとっては、下を向いて遠いディスプレイを見るのがちょっとツライ。
ディスプレイがボタン操作部にあったら最高ですが、コスパ優先でこの構成になったのでしょう。
良かった点
小さいスペースで設置できる(面積 約70cm×130cm)
設置面積が小さいこと、コンソールマストをたためばフラットになり、ソファーの下などに収納できるコンパクトさは使い勝手がいいです。
出し入れするようになると、あるのを忘れて使わなくなるので(笑)、できれば視界に入るところに常設できるといいですね。
使い方がカンタン
シンプルなボタン操作だけで誰でも使えます。
妻に説明する時にメモを作って貼り付けましたが、これだけで充分でした。
エアコン、扇風機が使える
家なので空調は好き放題です。
エアコン、扇風機はお好みに応じて。家の中は風がないのでむしろ必需品といってもいいかもしれません。とても快適に走れます。
タオルかけ、ドリンクホルダーはありませんが、近くに汗拭きタオルや水分補給できるドリンクの準備はしておきましょう。
テレビやYoutubeを見ながら走れる
これも家にいるからこそです。
たまってる録画やYoutubeを見ながら、汗を流しましょう。
TicWatchとの連携はスムーズで、たくさん情報が取れる
同じメーカーだけあって、トレッドミルアプリを入れてしまえば連携はスムーズです。
トレッドミルのスタート、ストップ、一時停止などにスマートウォッチが連携します。
データは、スマートフォンアプリ「Mobvoi Health」ですべて見ることができます。
本体が頑丈で、安心感が高い
人間が走ると、体重の3倍以上の衝撃が足にかかるといわれています。足にかかるということは受け止めているトレッドミルも同じ衝撃を受けています。
仕様では120kgまでの体重を許容していますので、一歩当り360kg!。構造的に強くないと心配ですが、両サイドに鉄パイプのフレームがあり、頑丈な作りです。
重量が25kgもあるのは、構造体が鉄でできているためですね。
体重80kgの筆者が使用した限りでは、たわみやきしみなど気になることはありませんでした。
耐久性はこれから確認することになりますが、使い始めの今のところは問題になりそうなところはありません。
Mobvoi HOMEトレッドミルSEでやってはいけないこと
絶対ダメ!裸足で使うこと
家の中だからといって裸足で使っては絶対ダメです。
筆者は最初に何も考えずに裸足で1時間走ってしまい、足の裏の皮がむけました(>人<;)イタイ。
必ずランニングシューズを履きましょう。靴下もダメですよ!すぐに穴が開いてしまいます。
だってランニングシューズで走っても耐久性を確保したベルトですから、現代人の足の裏が叶うわけがありません(笑)。
動いているときに飛び降りる
とても危険で、絶対ダメです。
不思議な感覚なんですが、しばらくトレッドミルにのっていると速度を落とすのがめんどうになって、飛び降りたくなるんですよね。。。
一度やってしまいました。その結果、家の段差に足をぶつけてひどい目に。( ;∀;)
トレッドミルにのっているとバランス感覚が狂ってしまいますので、飛び降りてしまうと転倒の危険が高くなります。ご注意ください。
Mobvoi HOMEトレッドミルSEの仕様と特徴
Mobvoi HOMEトレッドミルSEの仕様表
製品型番 | Treadmill SE T4089 |
カラー | ブラック |
操作ボタン ディスプレイ表示 | スピード + – / スタート/ストップ スピード / 時間 / 距離 / カロリー |
アプリ連携 | Mobvoi Treadmill アプリ バーチャルトレーニング コミュニティに対応 |
速度範囲 | ランニングモード: 1–12 km/h ウォーキングモード: 1–6 km/h |
定格電圧 | AC – 110V, 60 Hz |
モーター最大出力 | 2.5 HP |
操作方法 | 本体ボタン、リモコン |
走行可能範囲 | 幅40x長さ100 cm |
最大耐荷重 | 120 kg |
ベルト素材 | 5層 衝撃吸収ベルト |
本体重量 | 25.1 kg |
本体サイズ | 123.9×68.7×113.4 cm |
折りたたみ後サイズ | 139.1×68.7×21 cm |
Mobvoi HOMEトレッドミルSEの特徴
2つの方法で速度調節
本体ボタン、リモコンと二つの操作方法があります。
ワンプッシュで、時速3km、6kmへ設定が可能です。
大きくて見やすいLEDディスプレイ
足元のディスプレイは、立った位置からも容易に見えます。
自動的に4種類のデータ(スピード → 時間 → 距離 → 消費カロリー)が順番に表示されます。
2.5HPのパワフルモーター
耐荷重約120kg、60db(普通の話声レベル)より小さい静音設計です。
2.5HPのパワフルモーターを採用しています。
5層の衝撃吸収クッション
ベルトの構造が衝撃を吸収し、ひざや足首への負担を軽減します。
- PVC防水層
- 遮音層
- 高強度サポート層
- 衝撃吸収層
- 圧縮層
ウォーキング専用モデルもある
本レビューは、最高時速12kmのマシンですが、最高時速6kmまでのウォーキング用トレッドミルもラインナップされています。
こちらはコンソールマストがなく、リモコンだけの操作になります。
まとめ;Mobvoi HOMEトレッドミルSEをレビュー!家庭用ルームランナーで雨でも快適ラン!
「Mobvoi HOMEトレッドミルSE」は、必要最低限のトレッドミル機能は揃っており、単独でも使えます。
コンソールマストを折りたためば、ソファーやベッドの下に収納できるサイズ。
コンパクトなスペースさえあれば、家に設置するのに最適なマシンだと思います。
これがあれば、雨でも夜でも関係なく、したいときにランニングすることができますよ!
家族そろって運動不足が解消できる、家庭用ルームランナー「Mobvoi HOMEトレッドミルSE」。今、我が家では一番ホットなツールです。
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