アウトドアユーザーのための次世代GPSスマートウォッチ「TicWatch Pro 5 Enduro」が、2024年5月9日 Mobvoi(モブボイ)社から発売されました。(プレスリリース)
超低消費電力ディスプレイと高速充電テクノロジーを採用し、スマートモードで90時間という長いバッテリー駆動時間を誇っています。
私のケースではバッテリーフル状態から4日間過ごしたあと、残量は30%ありました。1~2泊であれば充電器を持たずに外出することも可能ですね。
使って感じたイチオシ機能は「ダイナミックHRゾーン・バックライト」。心拍数レベルが色でわかる機能です。ランニング中の負荷がわかり、時計を見るのが楽しみになりました。
今回、提携先より本品をご提供いただき、ジョギングが趣味のシニアランナーが「TicWatch Pro 5 Enduro」を2週間にわたって使用した感想をもとにレビューしていきます。
こちらのスマートウォッチは、Wear OS by Googleを搭載しています。 iOSには非対応ですのでご注意ください。
TicWatch Pro 5 Enduro 本体と付属品
開封の儀
高級感のあるかなりしっかりした箱で、時計の写真は光沢印刷です。
内装は黒。品がありますね。
同梱物はこれですべてです。
クイックガイドや製品安全情報には、どちらも日本語で書かれているページがありました。
安心してセットアップができました。
第一印象は、
「時計本体がマットブラックでカッコいい」
です。バンドのちょっと複雑な模様も好みです。
本体にはステンレス、アルミニウムといった金属がベースとして使われており、適度な持ち重り感があります。
ベゼルには全周にわたって細かい模様が入れられています。バンドと同じデザインですね。
赤いリングが目立つのが回転クラウンで、主な操作を行います。頂点に向かいテーパーがついていて回しやすい形になっています。
裏面には心拍数や皮膚温度などのセンサーと充電用の端子部があります。
腕につけてみましたが、違和感ありません。シンプルで素敵です!
横から見た感じです。時計本体の厚みは11.95mmですが、さほど気になりません。
時計バンドが凛々しいです。
時計全体の重さは75g。ちょっと重い部類になります。
私が持っている 「Garmin Fore Athlete 55」 は 37g。 「TicWatch Pro 5 Enduro」はGarminのほぼ2倍です。
私はこの二つを2週間以上両腕につけて生活していましたが、重さの違いは全く気になりませんでした。
日常生活で、このくらいの重量差は大きな問題になりません。
充電ケーブルはマグネット付きで本体と接続します。電源側はUSB Type-A端子なので、スマホの充電アダプターを共有できますね。
クイックガイドは、11か国語に翻訳されています。
日本語でもしっかり書かれているので、これを見てセットアップできます。
もっとくわしい取扱説明書も、メーカーから公開されていますので、参考にリンクを貼っておきますね。
スマホに公式アプリをインストールしてウォッチと同期
スマートフォンに公式アプリをダウンロードします。
表示される手順通りに操作を行います。あまり難しくなかったので、割愛しますね。
ペアリングしたスマートフォンは、「UMIDIGI C1」。Android スマートフォンです。
これでスマートウォッチとして使えるようになりました!
ランニング使用レビュー
ランニングアプリとの連携が容易
TicWatch Pro5 Enduroは、搭載しているセンサで取得したデータを、オリジナルアプリの「Mobvoi Helth」と連携します。
嬉しいことに、ランニングデータは一般的なアプリとも共有が可能です。私が使用しているNRC(Nike Run Club)とも連携できて、過去のデータにプラスできました。
他にもメジャーな「Strava」、「adidas Running」などとも連携できます。
ランニング実況中継
良い季節の隅田川沿いを軽く走ります。
ランニングスタート前
※標準状態ではメニューが表示され、回転クラウンを回して使いたいメニューを選択します。サイドボタンによく使うメニューを登録しておくと便利です。
私は、TicExerciseを登録したので、ワンプッシュでExercise選択までスキップできます。
操作は簡単で、ボタンも回転クラウンも大きいので、冬場に手袋をしていても操作に問題はありませんね。
ランニングスタート;心拍数が色で確認できる!ダイナミックHRゾーン・バックライト
スタートすると始めの画面はエッセンシャルモード(省エネモード)。スタートしてからの時間が表示されています。
手首を傾けるとバックライトが点灯するのですが、なんと心拍数によってバックライトの色が変わるんです!
個人的にはこの機能が一番気に入りました!
ボタンを押せば詳細な心拍数が表示されますが、われわれシニアランナーは、今、飛ばしすぎなのか、ちょうどいいのか、余裕があるのか、それだけ知りたいんです。
バックライトの色によって、心臓にどのくらいの負荷をかけているか判断できるので非常にありがたい! この機能だけで、この時計にテンションが上がりました!
詳細ペースの確認
回転クラウンを押すと詳細情報が表示されます。
- 持続時間:時間:分:秒
- ペース:分:秒 /km
- 速度:km/h
- 距離:km
- 現在時刻
- 心拍数の状態(円周上にカラーラインで表示)
画面が大きいので、ほしい情報が一目でわかります。
1キロごとのお知らせ機能
1キロごとにバイブレーションでお知らせしてくれます。
その時の表示がこちら。キリがいい距離のときにブルっときて数秒しか表示されないので、貴重な写真です(笑)
ブルーバックで距離数がハイライトされています。
ランニング終了
ディスプレイを左から右へスワイプすると、一時中断か、終了か選択する画面になります。
左の終了(赤い四角)をタッチすると、
「運動を終了しますか?」と聞いてくるので右のチェックマークをタッチして終了です。
よかったポイント
仕事でもプライベートでも違和感なく使える外観
プライベートでも仕事でも着けていてまったく違和感がありません。どの世代でも合わせやすい外観です。
ボディはマット感のあるブラックで、ステンレス、アルミの金属素材に高強度ナイロン+グラスファイバー素材が使われていて、シニアが着けていても、全く違和感がありません。
ベゼル部分にもシンプルな加工がされていて、大人の雰囲気があります。回転クラウンに赤いリングがあるのはご愛敬でしょうか。好みがわかれるところかもしれません。
しなやかでコシのあるバンド
バンドで特徴的なのは、素材に高級腕時計にしか使われない「フッ素ゴム」が使われていること。
バンドはやわらかいのにコシがあります。
手首の曲面に合わせて追従しますが、裏側に凹凸パターンが施されているため肌に密着するのを抑制し通気性を確保しています。ジョギングで汗をかいても不快感はありませんでした。
バンド表面の模様とベゼルの模様はシンクロしていて気持ち良いです。
実質幅22mm(カタログにある24mmは最大幅)のバンドは大きめの時計本体をしっかり支えてくれます。
バッテリーが持つ&充電が早い
バッテリーの持ちがよく、充電時間も短いです。
100%フル充電の状態から、日常生活4日間(ジョギング1回、ウォーキング2回を含む)で残量30%でした。
30%から充電を開始し、52分で100%になりました。
充電が早いので入浴中に取り外して充電しておけば、ほぼロスタイムがありません。
また、毎日充電する必要がないので1~2泊の旅行や出張には充電器なしでも行けそうですね。
付属の充電ケーブルは、マグネットで本体に吸着します。かなり強く吸着して安心感があります。もちろん時計の自重でも外れません。
実際に、バッテリー容量30%から100%に到達するまでの時間を計ってみましたが52分でした。グラフを書いてみましたが、充電時間 20分でも、バッテリー容量30% → 75%まで充電されているので、シャワーの間だけでも充電できますね。
充電中にディスプレイをタッチすると、リアルタイムで充電容量が増えていくので面白いです。小数点2桁まで表示されますが、ほんとかな(笑)。
参考までに使用した充電アダプターは10Wです。
その他
- ウォッチフェイスがカンタンに変更できる
- ウォッチフェイスの情報量が多い
- アプリでスタートさせなくても、ランニングを自動検出してくれる
書ききれませんが、いろいろあります。
とにかくできることが多いので、すべてを使いこなすのは不可能ではないかと思うくらいです。
メニューを見ながら触ってみると、もっとおもしろい使い方が見えてくると思います。
イマイチなポイント
標準設定だとアルファベット入力ができない
TicWatch Pro 5 Enduroは、Google Play ストアからアプリをダウンロードできます。
ところがアプリを検索しようとアルファベット入力をしたいのですが、標準設定だとアルファベットが出てこないんです。。。音声入力にしてもうまくアルファベット表記になりません。これには困りました。
対応策として、設定から米国語を追加すればアルファベット入力ができるようになります。困ったときはこちらを参考にしてください。
アルファベット入力ができる設定変更
お疲れ様でした。
とても分かりにくくて使いづらいところです。標準設定でアルファベット入力できるようにしてほしいですね。
日本語はアルファベットと共存しているのがよくわかりました(笑)。
TicWatch Pro 5 Enduro の特徴
メーカーイチオシの項目をおさらいします。
米軍規格準拠!タフネスとスマートを兼ね備えたアウトドアウォッチ
MIL規格準拠のタフネス
米軍規格MIL-STD-810Hをクリアし、アウトドア環境での過酷な使用にも耐えられる堅牢性を備えています。5気圧防水、気圧計、コンパス搭載で、登山やトレッキングに適しています。
傷に強いサファイアクリスタルガラス
高級腕時計にも使用されるサファイアクリスタルガラスをディスプレイに採用。モース硬度9でダイヤモンドに次ぐ硬さを持っています。アウトドアでぶつけたり、こすったり、外部の衝撃を受けても割れたりキズがつきにくい素材です。
薄型軽量でスタイリッシュ
12mmを下回る薄型軽量設計で、アウトドアだけでなく普段使いにも最適。回転式クラウンで操作性も向上しています。
回転式クラウンで、スマートウォッチ操作がもっと快適に!
TicWatch Pro 5 Enduroは、前モデルから引き続き回転式クラウンを搭載。指1本で、手袋をしたままでも、画面操作や音量調節がスムーズに行えます。ボタンのクリック感と画面操作がシームレスに連動し、直感的な操作が可能に。
さらに、クラウンをドーム型に変更し、操作性を向上。誤動作も軽減し、ストレスフリーな操作を実現しました。
大きい回転クラウンは手袋をしていても操作しやすいです。
長時間バッテリー&鮮明な視界で、アウトドアも安心!
前モデル同様、鮮やかなAMOLEDディスプレイと超低消費電力ディスプレイの2層構造を採用。スマートウォッチ業界最長レベルの最大90時間駆動を実現しました。エッセンシャルモードなら最長45日間も使用可能です。
さらに、傷に強いサファイアクリスタルガラス搭載で、アウトドア環境でも鮮明な視界を確保。ワークアウトから登山まで、様々なシーンで活躍します。
1.43インチ大画面で、ワークアウトをもっとスマートに!
TicWatch Pro 5 Enduroは、1.43インチの大画面で、ワークアウト状況を鮮明に確認できます。ペースや距離、心拍数などをリアルタイムで把握し、モチベーションを維持しやすいです!
クロスカントリースキーや階段昇降など、新たな専門ワークアウトも追加。目標達成をサポート!
GPSと距離追跡機能で、ランニングやサイクリング、ハイキングなどのアウトドア活動を正確に記録します。
Strava、adidas Running、Nike Run Clubも!リアルタイムデータでワークアウトをもっと充実!
TicWatch Pro 5 Enduroは、Strava、adidas Running、Nike Run Clubなどのランニングアプリと連携し、リアルタイムワークアウトデータをディスプレイに表示します。
心拍数、ペース、速度、消費カロリーはもちろん、コンパスの方位や標高まで、必要な情報がすべて手元から確認ができます。
山登りもスマートに!YAMAP/ヤマレコで登山をもっと快適に
TicWatch Pro 5 Enduroは、Wear OS by Google™を搭載しているため、 Wear OS ウォッチ版のYAMAPや、ヤマレコのアプリをインストール可能です。
登山中にスマートフォンを取り出さずに、腕時計のディスプレイから時間、心拍数、標高、距離、現在地などを確認でき、さらに地図を表示させて現在地を知ることもできます。
※Android 8 以上の全ての Wear OS 搭載スマートウォッチで利用可能です。
TicHealthアプリで、健康管理をもっとスマートに!
TicWatch Pro 5 Enduroには、Mobvoi製「TicHealth」アプリがプリインストールされています。
心拍数、血中酸素、睡眠、ストレス、健康目標などをまとめて管理できるので、健康状態を簡単に把握できます。
毎日の活動量や睡眠パターンなどを記録し、健康的な生活習慣作りをサポートします。
※医療機器ではありませんので、あくまでも参考値としてご利用ください。
TicWatch Pro 5 Enduro 製品仕様
項目 | 内容 |
サイズ(mm) | 50.15×48×11.95 |
重量(g) | 44.7 |
カラー | オブシディアン ブラック |
watchケース材質 | ステンレス 7000シリーズアルミニウム 高強度ナイロン グラスファイバー |
ディスプレー材質 | サファイアクリスタルガラス |
バンド材質 | フッ素ゴム、最大幅 24mm (フルオロエラストマー) |
バッテリー持ち スマートモード | 90時間 |
超高速充電 | 30分 |
バッテリー持ち エッセンシャルモード | 45日間 |
バッテリー容量 | 628mAh (公称容量) |
搭載OS | Wear OS by Google |
対応OS | Android 8.0以上 (iOS非対応) |
チップセット | Snapdragon W5+Gen1 ウェラブルプラットフォーム |
メモリー | RAM:2GB ROM:32GB |
ディスプレー | 1.43インチ 466×466:326ppi |
ディスプレー構造 | AMOLED(有機EL)+ 超低消費電力ディスプレー (FSTN液晶)の 2層ディスプレー |
通信方式 | Bluetooth 5.2 Wi-Fi:2.4GHz |
衛星測位方式 (GNSS) | GPS(アメリカ) GLONASS(ロシア) Galileo(EU) BeiDou(中国) QZSS(日本) |
スピーカー | 有 |
マイク | 有 |
バイブレーター | 有 |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー HD PPG心拍センサー SpO2センサー 皮膚温度センサー 低遅延オフボディセンサー 気圧計 コンパス |
耐久性 | SATM オープンウォータースイミング対応 MIL-STD-810H |
まとめ;TicWatch Pro 5 Enduroレビュー;HRゾーンカラー表示に感動!
「TicWatch Pro 5 Enduro」は多機能でバッテリー長持ちのスマートウォッチです。
シニアユーザーにとっても画面が大きくて見やすいところや、ヘルスチェックアプリも充実していますので、体調管理に役立ちます。
また、オンオフ問わず着けていられる外観は、どの年代でも嬉しいポイントですね。
私のイチオシは「ダイナミックHRゾーン・バックライト」。心拍数レベルが色でわかる機能です。ランニング中に時計を見るのが楽しみになりました。
iOS非対応なので、iPhoneユーザーは非常に残念! Androidoユーザーの方はぜひチェックしてみてください!
おまけ
「雨の日でも走りたい!」
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