こんにちは!しまひろです。ご訪問いただき、ありがとうございます。
私と同じ昭和世代のみなさん(失礼!)。若いころは休日デートの合間や待ち合わせなどに、「喫茶店」に行きませんでしたか?
飲み物を飲みながらおしゃべりするのは、今でも同じですが、 ゆったりしたソファーに少し暗めの照明、落ち着いたBGMが流れてくる雰囲気は、コーヒーを飲むというより、当時はあまり無かった、「二人でくつろぐ場所」を提供してくれていたように思います。
平日は、ランチ後は空調の効いた喫茶店でコーヒーを飲みながら煙草を一服。至福のひと時を過ごされた方も多いのではないでしょうか。
私も当時はたばこを吸っていて、コーヒーとたばこは切っても切れない関係でした。(ずいぶん前に吸わなくなりましたが)
昭和から平成、令和と時代は変わり、いつしかカフェといわれるお店が台頭し、おしゃれな雰囲気で、おしゃれなメニューが並んでいるけれど、おじさんにはちょっと居心地が良くなかったりします。
別にゆっくりさせないつもりではないのでしょうが、おじさんは昔ながらの喫茶店が好きなのだ!
今回は、創業40年以上、東京中央区茅場町、昭和の時代から証券の街を見守ってきた ザ・喫茶店「珈琲家・茅場町店」を紹介します。2代目マスターが笑顔で迎えてくれますよ。
名物はそう、ホットケーキなんです!(パンケーキではありません)
お店の情報:珈琲家・茅場町店
- 住所:東京都中央区日本橋茅場町1-6-2 B1F
- 電話:03-3669-4560
- 営業時間:10~17時(月~金)、 土日祝休み
- 最寄り駅:東京メトロ日比谷線、東西線、茅場町駅 徒歩2分
入り方
お店はビルの地下にあります。初めて行かれる方は、ホントにここか? ちょっと迷われるかもしれませんが、どんどん行きましょう!
階段を降りると、昭和の【ザ・喫茶店】が待っています。
トイレは階段を上がった2Fです。
訪問記録
店内はこんな感じ
入口から見ると、右側にテーブル席が二つ、奥にも席があります
奥は壁を背にベンチシートになっていて、テーブルが4つほど
厨房背面にはコーヒー専門店の文字が。
長いカウンター。常連さんの止まり木なんでしょうか。
レトロなランタンに癒されます
メニューはこちら
メニューはマスターが最近作った手書きだそうで、味がありますね。。。(汗)
コーヒー専門店と言いながら、ソフトドリンクメニューもサイドオーダーも豊富です。
特徴的なのは、アイスメニュー(アイスコーヒーや、ジュース類)には全部無料でアイスクリームが乗っているコト。これはうれしい!
夏に飲みたいのがフラッペ風ジュース(550円)。クラッシュアイスとフルーツをミキサーでフラッペに!そこにもアイスクリームがONしています。
でも一気に飲むと頭がキーンです。アイスクリーム頭痛持ちの方は要注意。
ここではしっかりとした食事もできます。
コトコト煮込んだビーフシチュー(900円)や、ハンバーグサンド(760円)も美味しいです。
定番のサンドイッチはトーストしたパンで作るローストサンド(600円)。たまご、ツナ、コンビーフ、チーズ、ハム、野菜の中から二つ選ぶことができます。
今日のオーダーは、ブレンドコーヒーとホットケーキ
ブレンドコーヒー:500円
おススメはやっぱり、サイフォンで丁寧に淹れてくれるブレンドコーヒーですが、淹れ方が少し変わっています。
普通は下のフラスコに人数分の水を満たしておき、沸騰とともに上のロートに湯が上がり、竹べらで撹拌してフラスコに戻しますが、こちらは、最初にフラスコに少量の湯しか入れません。
- フラスコに少量の湯を入れる
- ロートに入れたコーヒー豆を入れる
- フラスコから上がった少量の湯で蒸らし工程
- ロートに湯を足しながら、抽出を促す
- 加熱しながらロート内で撹拌させる
- 火からおろし、フラスコに落とす
工程5で、フラスコ、ロートを一緒にぐるっと回して撹拌させます。通常のサイフォンで淹れたコーヒーより抽出度合いが高く、しっかりしたコーヒーになります。
熱源も、今はやりのハロゲンヒーターなどは使いません。ガスです。昭和です。
私の好み ランク | 苦味 ランク | 酸味 ランク | 後味の 良さ | 私の感想(砂糖、ミルクなし) |
4.0 | 3.5 | 2 | 4.0 | ・一口目に感じるのは少しのあまみと苦み ・酸味は少ない ・砂糖、ミルクなしでも飲みやすい ・後味が良く、すっきりしている ・トーストやサンドイッチに合う |
個人的にブレンドコーヒーはおススメです。
酸味は少なく苦みが勝り、ほのかなあまみを感じます。後味がすっきりしていて、何杯か続けて飲んでも嫌な感じになりません。今日も2杯いただきました。
パン系の食事にも合わせやすいコーヒーです。
ホットケーキ:450円/枚
こちらで有名なのはホットケーキです。オーダーを受けてから30分かかります。過去にはアド街ック天国(2013年6月)で紹介されて、当時は行列ができていました。
40年以上使い込まれた銅板で焼かれたホットケーキの厚さは4センチ近くありました。スケールと一緒に撮影しなかったのが悔やまれます。。。
家族も大好きなこのホットケーキは、持ち帰りにしてもらいました。
今はやりのふわっとした食感は一切ありません!外側はカリっとして内側はずっしりとした重量感の生地です。お店でいただくときは、有塩バターとケーキシロップが付いてきます。
お一人様なら1枚で充分おなかは満たされると思います。
まとめ 「珈琲家・茅場町店」
おススメする理由
- 珍しいサイフォンで淹れるスタイル。ブレンドコーヒーがおいしい
- アイスコーヒーやジュース類にバニラアイスが乗っている
- ずっしりとした銅板で焼いたホットケーキが食べられる
- 食事メニューが豊富で、マスターが手作りしている
- マスターがきさくで話しやすい
残念なところ
- 喫煙可;タイミング次第ですが、吸わない方にとっては苦痛ですね。うーん、昭和の喫茶店だからトレードオフですね。。。
今の時代にこのようなお店は貴重です。
昭和のザ・喫茶店 珈琲家・茅場町店 令和の時代にちょっとしたタイムスリップをいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
番外編
実は学生のころ、こちらのお店でアルバイトしてました。当時は1980年代バブル景気真っ盛り、証券取引所を中心として証券会社がたくさんあったこの町は活気があふれ、OLさんもたくさんいらっしゃいました。
ランチは外食、そのあと喫茶店でコーヒーという方が多く、背広の男性、制服姿のOLさんが街にあふれます。その時間はお店の中では「戦争」というくらい人でにぎわっていました。相席は当たり前。ですが、昼休みという限られた時間にせっかく来ていただいたのだから、お待たせしてはいけません。オーダーをいただいたらすぐに提供できるように、店内は本当に戦いでした(笑)。
大学卒業でアルバイトも卒業しましたが、先代のマスターには大変お世話になりました。だいぶ迷惑もかけたと思いますが、本当に感謝しています。「おはようサンド」のルーツがここにあります。
現在の珈琲家は、当時小学生だった息子さんが2代目として後を継がれ、頑張っています。ぜひ長く続いてほしいな、と願っています。
当時の株取引は「場立ち」と呼ばれる方が身振り手振りで売買交渉をしていました。朝早く出勤されて夕方早く帰るその方たちは、決して上品ではありませんが、何かオーラみたいなものを感じたのを覚えています。ある意味、日本の経済を回していたはずです。
春に入社した新入社員が、当たり前のように暮れのボーナスで外車を買う。カウンター越しにそんな話を聞きながら学生の私は、コーヒーを淹れつつ社会人生活に憧れていましたが、実際の社会人生活はそんな甘いものではありませんでした。。。
残念ながら今の兜町、茅場町はそんな空気が嘘のようになくなっています。人の手による株売買はコンピュータにとって代わり、人員削減が進んだのでしょうか。またはコロナの影響で在宅勤務が増えたこともあるのでしょうか。
今でも日本経済の基幹を担っているであろう証券取引所の街が、少しにぎわってくれるといいな、と思っています。
これで本当に終わりです。
長文失礼いたしました。
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