コーヒー豆を挽くときに手動ミルをお使いの皆さん、香りが楽しい至福の時間の反面、
もうちょっと豆を挽くのが楽になったらいいのにな~
と思う方はいらっしゃいませんか?まさに私もそうでした。そんな時、
こんなの買ってみたよ~
使ってみる?
友人がステンレス製臼刃の「タイムモア栗子C2MAX」を購入、コーヒー飲み比べに来た時に持ってきてくれました。借りてびっくり、とても楽に挽けるんです。しかも早い!
さらに挽いた豆の粒度が揃い、微粉が減り、コーヒーの雑味が少なくなりました。価格も1万円を切る。
今まで苦労した(苦労とは言わないか(笑))のはなんだったんだろう?と思い、Amazonのセールで登場したため、速攻でポチリました\(^o^)/
この記事では、購入した「タイムモア栗子C2MAX」と、今まで使っていた「ハリオ セラミックコーヒーミル・スケルトンMSCS-2」(以降ハリオセラミックコーヒーミル)を比べてレビューします。
タイムモア栗子C2MAX、ハリオセラミックコーヒーミルのスペック比較
タイムモア(TIMEMORE)社は2012年に上海で誕生した、コーヒー器具のオリジナルデザインブランド。上海のスターバックスコーヒーでも同社のコーヒーミルを販売しているほど、品質が認められている会社です。
ハリオは創業1921年、100年以上続く日本のメーカーです。創業から耐熱ガラスを作り続け、その技術を生かしてコーヒー器具も製造しています。社名はガラスの王様「玻璃王」が由来です。
まずはスペック比較から。価格はどちらも定価を記載していますが、amazonでは頻繁にセールをしていますので、チェックしてみてください!
メーカー | タイムモア | ハリオ |
名称 | 栗子C2MAX コーヒーミル | セラミック コーヒーミル MSCS-2 |
価格(税込) | 定価 9,500円 | 定価 3,850円 |
カラー | ブラック、ホワイト | ブラック |
本体のサイズ (mm) | 幅143×奥行52×高さ170 幅:ハンドル長さ含む | 幅172×奥行93×高さ231 幅:ハンドルの長さ含む |
容量(g) コーヒー粉 | 30 | 100 |
本体重量 (g) | 510g | 480g |
粗さ調整 | 細挽き~粗挽き 36段階 | 明記されていませんが 12段階程度 |
材質:臼 | ステンレス | セラミック |
材質:ボディ | アルミニウム合金6063 | ポリプロピレン、ガラス |
材質:ハンドル | アルミニウム合金6063 | ステンレス |
付属品 | ブラシ、収納袋、 取扱説明書 | 取扱説明書 ガラス用フタ |
見た目感 | 金属ボディに ローレット加工 アウトドアでも似合う ワイルドさ | ころっとした 丸いガラスの粉受け 部屋にあると おしゃれ |
特徴 | 臼刃がついた軸を ボールベアリングで 両持ちしているので、 刃のブレがなく 挽き目が安定する ステンレス刃で切れが良く ハンドルが軽い | 廉価で初めて購入する 1台に最適。 部品を丸洗いできる のが大きなメリット デザインもおしゃれで 一人暮らしなら ジャストフィット |
すぐに目が行くのは価格です。栗子C2MAX(9,500円)は、セラミックコーヒーミル(3,850円)に比べ、約2.5倍近い価格となり、最初からこれを買うには勇気がいります。
私も最初はセラミックコーヒーミルを買いました(汗)が、両方使って分かったのは、最初から ”C2MAX” が正解です。
【HARIO(ハリオ)セラミックコーヒーミル】;おうちカフェ最初の1台におススメ
タイムモア栗子C2MAX、ハリオセラミックコーヒーミルで豆を挽く;比較検証
ESPRESSO エスプレッソ用 | 10-14Clicks |
POUR OVER ハンドドリップ用 | 18-24Clicks |
FRENCH PRESS フレンチプレス用 | 25-27Clicks |
粒度 | コマ数 |
細挽き | 4メモリ |
中細挽き | 7メモリ |
中挽き | 9メモリ |
中粗挽き | 11メモリ |
実際に豆を挽いて比べてみると、違いがわかります。セラミックコーヒーミルのほうが大きい粒と小さい粒が入り混じっているように見えます。栗子C2MAXのほうが粒は揃っているようです。
メーカー | タイムモア | ハリオ |
名称 | 栗子C2MAX コーヒーミル | セラミック コーヒーミル MSCS-2 |
ハンドルの長さ | 115mm 〇:長い | 110mm |
粗さ調整 | 締めきった ところから 24クリック戻す 〇:簡単 | 締め切った ところから 8コマ戻す 〇:簡単 |
10gの豆を挽くとき ハンドルを回す回数 | 30回 〇:少ない | 58回 |
10gの豆を挽くとき かかった時間 | 23秒 〇:少ない | 49秒 |
ハンドルを回す力 バネばかりで測定 | 800~1,200g 〇:少ない | 1,200~1,500g |
豆の状態 | 〇:微粉、粗紛が少ない。 微粉が粉受け容器や 臼刃の底に静電気で 付着している。 見方を変えると、 微粉を分離できて いるともいえる | ×:微粉ばらつきが大きい 挽いた豆全てが 微粉ごとガラスの 粉受けに落ちる 全部抽出対象になる |
特徴 | ハンドルが軽く回る。 刃物が豆に食い込んで 破砕しているのを感じ、 豆を挽く作業が楽しい。 (セラミックを体験して いるからそう思うんだ ろうけど) 30gしか挽けない。 それ以上の場合は、 何回かに分ける。 ステンレス刃の 交換部品が用意 されているのも うれしいポイント。 | ハンドルが重く、 豆をすりつぶして いるような感覚がある。 ハンドルを持つ 逆の手でミルを 押さえるが、 大きいので力が 入りにくく 持ちにくい。 挽く豆の量が多い と大変。 〇:でも一度に たくさんの 量を挽くことが 可能でガラス容器が 保管容器になるのは Goodポイント |
・ハンドルが軽く回る。
・微粉、粗紛が少ない。
・一度に30gしか挽けないが、楽なので何度かに分けても苦にならない。
栗子C2MAXはとにかく豆を挽くのが楽です。ハンドルが5㎜長いこと、ステンレス刃の切れ味が良いこと、ボールベアリング2点支持で臼刃の振れが少ないため、小さい力で豆を挽くことができます。
セラミックコーヒーミルは、大量の豆を挽くのはしんどいですが、1人前くらいならそんなに苦労しません。粒度ばらつきがあるとはいえ、プロペラ電動ミルよりは安定しています。
コーヒーを飲み比べ;比較検証
上の実験で挽いた10gの豆を使って、それぞれペーパーフィルター+3投式でコーヒーを淹れてみました。
蒸らし | 20cc |
1投目 | 80cc |
2投目 | 40cc |
3投目 | 20cc |
使った豆:【ルワンダ・バホ・ムゾ・ナチュラル】入谷珈琲豆店 スペシャルティコーヒーレビュー
メーカー | タイムモア | ハリオ |
名称 | 栗子C2MAX コーヒーミル | セラミック コーヒーミル MSCS-2 |
コーヒーの感想 | セラミックコーヒーミル で淹れたコーヒーより 色が薄い。 スッキリして雑味が少ない しっかりと酸味と甘みを 感じる | コーヒーの色が濃い。 やや雑味を感じるが、 比べなければわからない レベル |
比べてみると差がありました。落とし方にも誤差がありますが、栗子C2MAXで挽いた豆のほうが、薄い色です。色は薄いですが、明らかに雑味が少なく、甘みも感じられます。
豆の挽き方でこんなに差が出るんだ!というのが正直な感想です。
理由を考察すると、セラミックコーヒーミルは、粗紛も多いけれど微粉が多いため、豆が湯と接触する表面積が増えて、過剰抽出気味になって雑味が多く出たのかな、と考えられます。
ではセラミックコーヒーミルで、もう少し粗めに挽けばいいのでは?となりますが、今回は、セラミックコーヒーミルのほうが粒が大きいものが多かったので、これ以上の調整はしませんでした。
こうやって飲み比べると、セラミックコーヒーミルのほうに雑味を感じましたが、並べて比べたから気が付いた感じです。一つだけだったらきっとわからないレベルだと思います。今までセラミックコーヒーミルにお世話になってましたし(笑)。
・雑味が少なく、甘みを感じやすかった
・色が薄いけれど味はしっかり感じられた
タイムモア栗子C2MAXの評価
タイムモア栗子C2MAXの口コミ
口コミを見て歩くと、こんなことが書かれていました。
・本体にコーヒー粉が静電気でまとわりつく
・容量30gでも豆によって受け側がパンパンになる
・取説が英語、中国語のみだった
挽き終わると、静電気でコーヒーの粉が臼刃と粉受けに付着します。でも軽いものが付着していて、主にチャフ(皮)や微粉なので、それがカットできていると思えば、ある意味結果オーライです。集めて抽出用の豆に混ぜるのではなく、ハケで清掃してしまいます。
容量30gは家族で飲む場合、足らないかもしれません。我が家でも44gを2回に分けて挽きますが、楽に挽けるので全くストレスがありません。一人分なら充分、多いくらいですよね。
逆に一度に30gも挽かない方には、同じタイプで小さいサイズの「C2(容量25g)7,980円」もあります。
取説は私が購入したモノも英語と中国語でしたが、組み立て順などは図で出ているので、そのままでも大丈夫でした。内容もそんなに難しいことは書いていない(と思う)ので、翻訳アプリなどで和訳させるのもアリですね。
・均一に挽ける
・短時間で楽に挽けるので、セラミックには戻れない
・微粉量が少ない
やはり、楽に挽ける、均一に挽ける、というコメントが多くありました。体験してみると、まさにその通りという感じです。
タイムモア栗子C2MAXを使ってわかったデメリット
・初めて買うには価格高め
・ステンレス刃は錆びるため水洗いができない。筆で粉を払う程度
・一度に挽ける量は30g。それより多い場合は数回に分ける必要がある。
・手が小さい人は持つのがツライかも。滑るようならボディに輪ゴムを巻くといいです。
・寿命がわからない
いろいろ制約がありますが、楽に早く挽けるというメリットがわかると、残るのは価格のハードルと寿命でしょうか。どれくらい使えるか、楽しみながら見ていきます。
タイムモア栗子C2MAXを使ってわかったメリット
・ハンドルが軽い。軽快に豆を砕いている感覚が心地よい
・挽いた豆の粒度が揃う。臼刃の回転軸の2か所をボールベアリングで支持しており、臼刃がブレずに外刃と常に一定の間隔を保持できているため。
・粗さ調整の再現性が得やすい。臼刃固定ねじを締めこんでから戻すだけで、ばらさないでOK。目盛りはないものの、クリックが明確にわかり、再現性が得やすい。粗さ調整は36段階。
・ステンレス臼刃は交換できる。交換部品として設定されている。
・付属のハケが使いやすい。別に買わなくても大丈夫で、ポイント高いです。
・金属ボディで部品も金属材料が多い。メカ好きの人は楽しい!
・コーヒーが美味しくなる
タイムモア栗子C2MAXは、こんな人におススメ
・豆を楽に挽きたい人
・コーヒーを飲む機会が多い人
・コーヒーが好きな人
まとめ
タイムモア栗子C2MAXは、美味しいコーヒーを飲みたいけど、豆を挽くのが面倒でさ~・・・、という方におススメです。豆を挽くのが「カ・イ・カ・ン」に変わります(笑)
あなたのおうちカフェ・コーヒーライフを1ステップあげてくれる相棒になることでしょう。
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